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Q&A

2016年12月6日  投稿者:Simonton Japan

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おはようございます。
本日は川畑のぶこ認定トレーナーによるQ&Aをお送りいたします。(『統合医療でがんに克つ』72号掲載)
 
────★
Q:
50代男性です。
大腸がんの手術を受けて2年が経過しています。
 
いまのところ再発することもなく、
身体的には大きな問題はなく
日々過ごしており、仕事もしています。
 
ただ、精神的には、心の何処かで
常に再発のことが気になり、不安があります。
 
いつか仕事ができなくなるかもしれないと思うと、
今のうちにたくさん働き、積極的に残業もして、
貯金もしておかなければいけないと思い、過労気味です。
 
また、休んだり遊んだりすることも
あまりしていないため、
大きな問題はないものの常に疲労感があります。
 
リラックスすることの重要性は感じておりますが、
どうしても頭が忙しくなってしまい、
焦りが出てきます。
具体的なリラックス法はありますでしょうか。
 
A:川畑トレーナー
手術を終えて、病気の寛解を喜ぶのも束の間、
「再発」というキーワードがその後も
頭の隅に居座って、ことあるごとに
ささやきかけてくるというのは
多くの患者さんんが体験することかと思います。
 
見えない相手の存在に脅かされながら
日々を送るというのは、
知らないうちに心のエネルギーを
消費することでしょう。
 
その存在のせいで、
身体的にも無理をきたすようになり、
ストレスが重なってしまう…。
再発を恐れて対策を講じているはずが、
その対策そのものが
己が病む原因になっているという
矛盾した状態に
巻き込まれてしまっているようですね。
 
私たちが実際には緊急性がない状況下で
焦りを感じるときというのは、
このように、まだ起きていない未来に
不安を抱いている時が多いのです。
 
実際に再発をするかしないかは、
未来になってみないとわからないことであって、
今現在、実際に目の前に
起きていることではありません。
 
私たちはこのように
まだ起こっていないことを憂いたり、
すでに起きたことを心の中で
反芻することで、
今この瞬間の心が奪われがちです。
 
もちろん楽しい体験を思い出したり、
これから起こる未来に希望あふれる像を
持つことができたのであれば、
それは今この瞬間を豊かに生きることに
役立つことでしょう。
 
ところが、これが逆であれば、
今この瞬間を損なってしまうことになります。
 
未来は今この瞬間の連続上にあります。
すなわち、
今この瞬間を穏やかに過ごすということは、
未来を穏やかに過ごすことに繋がるわけです。
 
過去にとらわれず、
未来を憂うことなく
今この瞬間を過ごすということは
とても大切な姿勢となります。
 
それでは、いかにして、
今この瞬間に意識を向け、
穏やかに過ごすことができるのでしょうか。
 
これにはさまざまなアプローチがありますが、
今回は最もお手軽で誰にでもできるアプローチを
お伝えしたいと思います。
 
それは『呼吸に意識を払う』ということです。
 
非常にシンプルですが、
この意識的呼吸は、
仏教では基本的な癒しの教義として
古くから取り入れられています。
 
昨今では、医療現場でも
マインドフルネス瞑想法として取り入れられ、
科学的な研究対象にもなっています。
マインドフルな状態を作り出すというのは、
今、ここに心を戻して、
穏やかな状態をつくり出すということです。
 
マインドフルな状態になることによって、
これまで頭の中でざわついていた思考が
一旦停止し、穏やかな状態に誘います。
 
具体的には下記の手順を追います。
 
・息を吸うときに頭の中で「吸ってー」と唱え
・吐くときに「吐いて―」と唱えます
・いつもよりゆっくりと長く息を吸います
・そして、いつもよりゆっくりと長く息を吐き出します
・空気が口から喉を通過して肺に入っていき
・二酸化炭素が肺から喉を通過して口から出ていきます
・酸素が血液中に取り入れられ身体中を巡ります
・さらに、血液がそれぞれの臓器に運ばれ、臓器が健全に活動しています
・これらの活動は、私たちが日頃まったく意識していないところで、絶え間なく行われています
・それを意識し、称えます
・私たちが今、この瞬間、ここに、生きるための、完璧な条件をつくり出しています
・そのことを称え呼吸を意識します
・吸って、吐いてと唱えながら呼吸をします
・意識的に呼吸をしながら、少しだけ自分自身に微笑みかけます
 
これらを繰り返し、数分行ってみてください。
ずいぶんと気分が軽くなることを
感じるのではないでしょうか。
 
非常にシンプルなため、
蔑ろにして真剣にとりくまないということの
ないようにするのが大切です。
 
1日に6~7回
このようなマインドフルな状態に入ることで、
その日の質はぐんと高くなると言われています。
忙しい日々を送っている方は、
携帯電話やコンピュータなどの
アラームを設定して、
定期的に意識的呼吸を行うように
してみるとよいかもしれません。
 
これは仕事をしながらでも、
通勤電車の中でも行うことができます。
 
意識的呼吸に慣れてきたら、
食事や歩くときなども、
マインドフルを意識して行うと
より効果的です。
 
口に入れた食物に注意を払い、
一口一口をじっくりと味わって食べる。
歩くときは、一歩一歩意識して
母なる大地に意識を向けながら歩くなどです。
 
「今この瞬間を生きることが大切」
ということはよく耳にすることですが、
このマインドフルネスのアプローチは
それを具体的に実行できる
優れたアプローチです。
 
─────────────────★
◆執筆者プロフィール◆
川畑のぶこ(かわばたのぶこ)
サイモントン療法認定トレーナー/トレーニングディレクター
家族と沖永良部島の海をこよなく愛すサイコセラピスト
座右の銘:Breathe & Smile ♪
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