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退院準備

2017年11月1日  投稿者:Simonton Japan


みなさま、おはようございます。認定トレーナーの 田村祐樹( Tamura Hiroki )です。
  
もう11月、我が家の庭は、
ずいぶん秋色となってきています。
あちらこちらにどんぐりが落ちてきて・・
椎の木も葉が色付き始めています。
息子が拾ったどんぐりから育った樹も
ずいぶんと大きくなりました。
  
さて、長らく入院生活を送っていた母が、
あとひと月ほどで退院の運びとなりました。
現在、回復期リハビリテーション病院で、
日々リハビリに励んでいます。
  
7月に転院したときは、
下肢の筋肉はかなり衰えていて、
階段を昇ることも
なかなかおぼつかない状態でした。
  
理学療法、作業療法が始まり、
徐々にですが、
筋力、体力、気力を取り戻していき、
現在では、
階段の昇降ができるようになりました。
  
病院スタッフの皆さまのおかげです。
本当にありがたく、
こころから感謝しています。
  
母の目標は、
「再び、機嫌よく、あちらこちらの
 お寺参りができるようになること」
でした。
  
四国八十八か所を、
父と一緒に10年かけて5周廻った母なので、
お寺参りが大好きです。
  
8月頃、そのことを、
担当されているリハビリの方にお話しすると、
「では、そろそろ病院外を歩くことを
 取り入れていきましょう」
とのこと。
  
ちょうど、病院の近くには、
神社が2か所あり、
その場所まで歩いていくという
リハビリプランを組んでくださいました。
  
母は、とても楽しいようで、
「外に連れて行ってくれるの。
 神社があってね・・」と、
ニコニコと嬉しそうに
話してくれるようになりました。
  
月に一回、
回復期リハビリテーション病院では、
リハビリの方と面談があり、
現状説明と今後のプランニングを
話し合う日があるのです。
  
9月の面談時、
たまたま面談後に
リハビリが組まれていたので、
私も一緒に病院外への
歩行訓練に同行しました。
  
院外を歩いている母を見るのは
半年ぶりでしたので、
なんだか感慨深く、
母とスタッフの方の後方から
ついて行きました。
  
さて、一つの目の神社に到着すると、
そのお社が階段の上にあり、
30段ほど昇っていかないと行けません。
  
「ゆっくりですが、お母さん、
 上まで登れるようになってきましたよ」
とリハビリの方。
  
だいじょうぶかな?と
すこし気になりながら見ていると、
手すりを持ちながら、
まずまずのペースで
母が階段を昇っていくではありませんか!
  
「おかあさん、すごいですね~。
 しっかり登れるね~」
と声をかけると、
  
「だいじょうぶ、昇れるねん」
と笑顔の母。
  
階段を昇り切り、お社まで着いて、
そこで礼拝。
入院前の母を見るようでした(^^)
  
さて、階段はくだりの方が難しいのですが、
心配げに見ている私をよそに、
スムーズに降りていく母がいました。
  
リハビリの効果を目の当たりにして、
あらためてリハビリの素晴らしさを
実感する私。
  
スタッフの方に
「びっくりしました。
 ここまでできるようになっているのですね。
 本当にありがとうございます。
 来年には、
 お寺参りが復活できそうですね。
 いつもありがとうございます。」と、
お礼と感謝を何回も伝えていました。
  
休憩後、もう一つの神社まで
歩いていくとのこと。
そこは、階段はないのですが、
地面が玉砂利で、
歩くときにバランス力が必要となります。
  
さて、
私が神社の謂れを読んでいるうちに、
一人スタスタと母が歩いていき、
お社で礼拝し、
入り口の鳥居の方へ戻ってきました。
  
ついつい、玉砂利で、
足元がぐらつかないかなとか、
捻挫のようにならないかなとか、
ふと考えている私。
  
その時です、
鳥居近くで待っていた
私の横を通るとき、
私のほうをチラッと見て、
「どう、大丈夫でしょ!」
と言わんばかりに、
【どや顔】をしたのです。
  
まあ、得意気に満面の満足感、
そして薄ら笑うかのような自慢顔!
  
やられました。一本、取られました。
母は、相変わらず強者です(^0^)
  
9月の面談で、
そろそろ退院に向けての
話し合いが始まりました。
  
そこで、居宅を片付けたり、
衣替えをしたり、
転倒リスクを下げる工夫をしたりするために、
ここのところ
母の居宅に行くことが多くなりました。
  
ここは大丈夫かな、
この段差は気をつけないと、
もうすこし、
筋力がアップしてからの方が
良いのではないかな?
とか考えながら、
動線を確認したりしていました。
  
そして、10月なると、
退院準備のために、
外出訓練と外泊訓練を
一度ずつ行いました。
  
病院から居宅まで、
30分ほど車で移動でしたが、
以前は間違いなく
途中でウトウト眠る母が、
眠ることなく座っているので、
尋ねてみると、
  
「いいなあ。天気も良いし、
 景色も良いし・・。
 見ていると楽しいわ~」と
嬉しそうに答えてくれました。
久しぶりの車窓が楽しそうでした(^0^)
  
居宅に着くと、
最初はやや戸惑っている感じがありましたが、
すぐに慣れてきて、
「やっぱりいいなあ、
 ここは。懐かしいな~」と、
とても嬉しそうに
何回も話してくれました。
  
天気も良く、
琵琶湖越しに見える三上山、
通称近江富士もきれいに見えていて、
「ここに座って眺めているだけで
 気分がすーっとするね~」と、母。
  
外泊訓練時には、
私も一緒に泊まったのですが、
一番の気がかりが夜中のトイレでした。
  
就寝までは、目配せできますが、
夜中は私も眠っていると
見守りが出来ないので
「大丈夫かな~」
「また、転倒して骨折しないかな~」と、
心配のほうが先立ちながら床に就きました。
  
夜中に3回ほど、
母はトイレに行きましたが
(たまたま、毎回気づきました)、
毎回、まずまず
危なげなく出来ていました。
慣れ親しんだところは、
からだが覚えているのでしょうね。
心配をしていましたが、
少し安心した次第です。
  
色々ありながら、
すべてはうまくいっていることに、
感謝です!
そのことを信頼して
退院へ向けて調整していくことが
必要なのでしょうね。
  
退院準備は、
母の身体的な面、
居宅の環境整備、食事こと、
入浴のこと、ディサービスのこと、
などなど多くあります。
  
なかなか大変であるわけですが、
実は最も必要なことは、
サポートする側の
こころの準備のように思います。
  
先日、ふと、
退院の日をイメージしていたら、
母関連は準備が出来ていて、
私が準備できていないことに気づきました。
  
ついつい、心配が先立ち、
良くないイメージが
先行してしまっていたのです。
  
母の力、母の人生を信頼し、
いろいろなサポート、助けを信頼すること。
そこに立ち還ること。
  
さてさて、退院準備・・
母のドヤ顔を思い出しながら、
私の中に準備を始めて行こうと思った、
今日この頃です(^^)
  
───────────★
◆執筆者プロフィール◆
田村祐樹(たむらひろき)
ニックネーム:くまさん
緩和ケア医、医学博士
サイモントン療法認定トレーナー
NPO法人サイモントン療法協会副理事長
☆好きなもの・こと
 料理をつくる
 特にスープやオーブン料理
 ガーデニング、旅行、温泉
☆好きな言葉
 「だいじょうぶ」
 「ありがたいな~」
 「ほっこり」 
───────────★
  
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