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琵琶湖も深呼吸

2017年4月4日  投稿者:Simonton Japan


 
みなさま
 
おはようございます。
サイモントン療法認定トレーナーの田村祐樹です。
 
4月となり、
各地で春の便りが届く頃となりました。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
 
滋賀では、桜の名所が琵琶湖を取り囲むように点在しています。
湖南から桜前線が徐々に北上し、
湖北にある桜の名所、海津大崎へと移動していきます。
 
海津大崎は、「日本のさくら名所100選」に選ばれていて、
約800本の素晴らしい桜の木々が、
びわ湖岸を延々4kmにわたって桜花トンネルを作っています。
 
ここの花見は、船上から観賞できる
「花見船」がお勧めです(^^)
湖北に連なる残雪の山並みと、
奥びわ湖の雄大な景色を眺められますよ。
 
さて、マザーレイクとも呼称される琵琶湖・・
 
琵琶湖は古代湖(およそ10万年以上存続している湖)の一つで、
世界でも古代湖は20か所ほどしか確認されていないそうです。
カスピ海、バイカル湖、チチカカ湖などが、その中に入っています。
 
私も知りませんでしたが、湖にも寿命があり、
そのほとんどは数千年から数万年と言われています。
河川の流入流出が変わったり、河川からの堆積物で
湖が埋め立てられたりするためだそうです。
 
大きな自然の営みの中で、
琵琶湖は、いろいろな条件が絶妙に相まって、
今でも存在している、なかなか長寿の湖なのですね。
その故、魚類や底生動物など50種以上の固有種をも抱える
生物相にも富んでいます。
 
琵琶湖の生態系、1,000種類を超える動植物の命を支え、
私たちにも多くの恵みを与え続けてくれている
原動力の一つが、実は「琵琶湖の深呼吸」です。
 
年に一度、冬から早春の頃、
酸素をたっぷり含んだ水が、
最大水深103.58 mもある琵琶湖深層に留まっている
溶存酸素が少なくなった水と混じり合う「全循環」を起こします。
 
この現象が、別名「琵琶湖の深呼吸」と呼ばれています。
 
琵琶湖の北湖では、春頃から気温が上昇し、
湖面表層の水温が上昇します。
すると、深層水と温度差が生じ、
表層と深層で別々に水が循環する状態(水温躍層)となり、
深層まで酸素が行き渡らなくなってしまいます。
 
春から夏、そして秋へと季節が移り変わるにつれて、
深層水は徐々に酸素濃度が下がっていくのです。
おおむね、、10~12月にその年度の
溶存酸素濃度最低値を記録します。
 
酸素濃度が1リットル当たり2ミリグラムを下回ると
「貧酸素」状態とされます。
この状態になると、湖底に生息するエビや貝類などが
酸欠状態に陥ってしまいます。
 
そこで、冬到来! 
自然の力が動き出すわけです。
 
気温が下がり表層水が冷えていきます。
また、雪解け水が流入してきて、
表層の水温が下がります。
すると、温度が低い水は重いので、
表層水が徐々に深層に沈んでいき、
水が混ざり合います。
 
その結果、表層と深層の湖水の酸素濃度が
ほぼ同じになる「全循環」が起きます。
 
大きな、大きな一呼吸!
琵琶湖も深呼吸!
 
全循環によって、湖底部分も生物が住みやすい環境が回復する。
湖の生態系にとって大切なサイクル、何万年と続く営み。
 
自然の叡智って、すごいですね~
 
琵琶湖にとっては、雪が少ない年や、暖冬の年は、
なかなか全循環が起きず、酸欠状態が長くなるそうです。
 
雪が多かったり、寒波が何回もやってきたりすると、
私たちはなかなか大変ですが、
自然の調和、自然現象の意味を少し知ると、
感じ方がちょこっと変わるかもしれませんね。
 
今年は、1月26日に
琵琶湖環境科学研究センターが
琵琶湖の水質調査を行ったところ、
琵琶湖北湖で全層循環を確認したとのことです。
 
今年度の全層循環は、過去10年の中では早い時期だそうです。
 
さて、春となり、湖周・湖岸の公園で、
残雪わずかに残る山々を眺め、湖面のさざなみに耳を傾け、
春のそよ風を頬で感じ、ほんのりと漂う桜を香り、
 
一呼吸・・・
 
琵琶湖の深呼吸と
同調するイメージ・・
なんだか、十万年の時を旅したかのような気分(^^)
 
なかなかいいですよ~
 
たまには滋賀に・・
ちょこっと琵琶湖に・・
 
お待ちしていま~す(^0^)

─────────────────★
◆執筆者プロフィール◆
田村祐樹(たむらひろき)
ニックネーム:くまさん
緩和ケア医、医学博士
サイモントン療法認定トレーナー
NPO法人サイモントン療法協会副理事長

☆好きなもの・こと
 料理をつくる
 特にスープやオーブン料理
 ガーデニング、旅行、温泉
☆好きな言葉
「だいじょうぶ」
「ありがたいな~」
「ほっこり」 
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