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慈悲と智慧

2017年8月8日  投稿者:Simonton Japan


認定カウンセラーの井上寛照です。
  
全国的に猛暑が続いておりますが、
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
  
私にとって7~8月は一年間で一番忙しい時期にあたります。
  
延々と続くお盆の行事の中で、流れ作業となってしまわないように…
  
呼吸に意識を向け、一瞬一瞬を瞑想的に過ごすことを心がけています。
  
私は瞑想の目的を、
「心身の調和を取り戻し、より質の高い人生を送ること」
と定義しています。
  
日常のあらゆる場面に瞑想を取り入れ、
心身の調和が乱れないように心がけています。
  
仏教瞑想を実践する上で、
特に大切とされているのが「慈悲と智慧」という概念です。
  
「慈悲」とは、
他者を慈しむ心であり、他者の悲しみに寄り添う心です。
  
赤ん坊が満面の笑みでにこやかに笑ってるのを見ると、
母親でなくても心が和み、思わず微笑みがこぼれます。
  
また、赤ん坊が泣いているのを聞くと、心が痛んで居ても立っても居られず、
母親でなくてもなんとかしてあげたくなります。
  
そこには損得勘定などなく、掛け値なしの愛情が、自ずと
心の奥底から湧いてくるのが感じられます。
  
それが慈悲の心です。
慈悲の心とは努力して身につけるものではなく、
誰しも心の奥にもともと宿しているものなのです。
  
慈悲の心で、一人一人が、
自分を取り巻くすべての人やものに対して
接することができると住みよい世の中になります。
  
ところが、慈悲の心でいつもいるためには、
自分の心に余裕がなくてはなりません。
  
切羽詰まっていたり、イライラしていたり、心にわだかまりがあると、
  
赤ん坊の笑顔に気づいても、
微笑みかける気になれないことがあります。
  
赤ん坊の泣き声が聞こえてくると、
ますますイライラしてしまうことがあります。
  
他者に対して慈悲の心で接するためには、
  
まずは自分自身に対して慈悲の心を向けることが肝要です。
  
そのためには、
ありのままの自分の心を観察し受け入れることが大切です。
  
今の自分へと導かれた原因を一つ一つ観察していきます。
  
そうすることで、
すべての苦しみや幸せを含む自分自身を受け入れやすくなります。
  
次に「智慧」とは、
自我に捉われることなく、あるがままに物事を見つめ、真理を見極める能力といえます。
  
「諸行無常」
あらゆる現象は移り変わるものであると釈尊は説いています。
  
世の中は絶えず移り変わっています。
私たちの生活も絶えず移り変わっています。
季節が春夏秋冬と刻々と移り変わるように…
  

ところが、私たちの自我は、自分の都合で、変化してほしくないと望むことがあります。
  
自我に捉われて、物事を見ると、物事が歪んで見え、判断を誤まり、
苦しみを生み出す原因となってしまいます。
  
また、
「諸法無我」
いかなる存在も単独では存在できないとも釈尊は説いています。
  
私たちは自分の力だけで、生きていくことはできません。
  
家族とのつながり…
社会とのつながり…
大自然とのつながり…
  
たくさんの縁でつながり、お互いに支え合い助け合い、絶妙の調和の中で生きています。
  
ところが、つい、独りよがりになり、
自分の力だけで、生きてるような錯覚に陥ることがあります。
  
もしくは、逆に、
人様に迷惑をかけてはならない、という思いに苛まれることがあります。
  
いずれも、
自我(自分の都合)に捉われて、真理が歪んで見えている状態といえます。
  
真理を歪んで捉えて、物事を判断しようとすると、
生きることが苦しみとなってしまいます。
  
自我(自分の都合)への執着を離れ、
ありのままに物事を観察するところから、
真理を見極める智慧を得ることができるのです。
  
「慈悲と智慧」は、
いずれも、特別なものではなくて、
私たちの心の奥にもともと宿っているものです。
  
マインドフルネス瞑想では、
  
呼吸を意識することで、
堂々巡りする思考を一旦停止し、
  
ありのままの自分の心を
観察し受け入れることから始まり、
  
自我(自分の都合)への執着を手放し、
  
心と身体の調和を取り戻し、
家族や社会や大自然との調和を取り戻していきます。
  
安養寺 Maple Samgha では、
定期的に瞑想実践会を行なっています。
ご興味をお持ちの方は、
下記からアクセスなさってください。
  
医王山安養寺ホームページ
http://anyoji.org/

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◆執筆者プロフィール◆
 井上寛照(いのうえかんしょう)
僧侶 / 心理療法家

 医王山安養寺住職
高野山金剛峯寺阿字観能化
NPO法人サイモントン療法協会運営委員

仏教瞑想や心理療法を用いて、
心と身体を癒す活動を続けています。

《癒しの時間》
☆子供や動物と遊ぶ
☆露天風呂でぼ?っとする
☆ジャズを聞きながらコーヒーを飲む

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