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山吹キイロ

2017年6月23日  投稿者:Simonton Japan


 
こんにちは。
認定スーパバイザーの大野真実です。
 
山吹キイロ
ひまわりキイロ
たくわんキイロで生きるたのしさ  
風天
 
これでも俳句です。
季語としては山吹が春、ひまわりが夏。
いわゆる俳句ルールでいうと、
一句のなかに季語が複数ある季重なりで、本来は禁じ手です。
 
五七五になっていない、自由律といわれるものですが、
“キイロ”のリフレインがなんとも良いリズムをつくっています。
 
鮮やかな黄色の花々と、目の前のたくわん
(これも正式には沢庵でしょうが)、
この一瞬、なんだか生きることも楽しいな、と思えてくる。
 
この、風天という作者、じつは、寅さんこと渥美清さんです。
 
風天=フーテンからの俳号ですね。
 
渥美さんの俳句については、これまでにも雑誌やテレビ番組で、
取り上げられたことがあるので、ご存知のかたもおられると思います。
 
ご本人は俳句をされているのを、あまり公にしていなかったようですが
永六輔さんなどと一緒に、俳句を楽しんでおられたようです。
 
このほかにも少し渥美さんの俳句をご紹介します。
 

少年の日に帰りたる初蛍
 
お遍路が一列に行く虹の中
 
赤とんぼじっとしたまま明日どうする
 
昨夜の台風どこにいたちょうちょ

 
五七五や季語にとらわれない、自由で素直な句は、
見るものの共感を呼びます。
 
外界を見る目のやさしさと、内界を見る目の静かさ。
 
渥美さんは、山吹やひまわりが好きで、たくあんも好きで、
黄色も好きだったのかな。
 
黄色いものを通して人生に明るさを見出し、
楽しさを感じて、表せるひとだった。
 
俳句は、ある瞬間を切り取ります。
 
出会った景色と気持ちが、
17文字のなかに送り込まれると、
全てを言い尽くせない短さゆえに、
そこに余韻と、想像という贈り物を、読み手に与えます。
 
今、ここで。
 
理屈ではなく、楽しいこと、嬉しいこと、
ほのぼのすること、感動すること。
そういうものにもう一度目を向けて、意識的に触れてみる。
 
「病気を治すため」ではなく、
「成長するため」ではなく、
「~のため」ではなく、ただ楽しむために楽しむ。
 
その瞬間に巡り合えたら、
なんとなく17文字で呟いてみるのも、いいのかもしれません。

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≪プロフィール≫
大野真実 (おおのまみ)
サイモントン療法認定スーパバイザ―
内科医
好きなこと:俳句、三線、宝塚歌劇
最近見て良かった映画DVD:
「きっと、うまくいく」
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