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困難を乗り越える勇気と希望

2017年11月8日  投稿者:Simonton Japan


おはようございます。認定トレーナーの 川畑 のぶこ (Nobuko Kawabata) です。
本日は「統合医療でがんに克つ」に掲載の「患者さんのための心のケアQ&A」からメッセージをお送りいたします。
  
Q:
20年連れ添った夫に
がんが見つかりました。
すい臓がんのⅣ期とのことで、
病院で診てもらったときには、
医学的には既に為す術はなく、
余命数ヶ月との告知をされました。
  
さらに、後は本人の望むことを
してあげてくださいと伝えられました。
急な宣告に胸がポッカリ空いた状態で、
悲しいというよりショック状態で
涙も出ませんでした。
  
しばらく時間が経ってくると、
自分の作ってきた食事が
良くなかったのではないかとか、
もっと生活習慣や
思いやりのある言葉掛けなど、
気を使っていれば
良かったのではないかなどと、
後悔の念が次々と湧いて出てきました。
  
なぜ私だけ、こんな辛い思いを
しなければならないのかという思いも
繰り返し出てきて、
精神的に不安定な状態が続いています。
  
但し、夫のことを考えたなら、
こんな辛い気持ちを
吐露している暇はなく、
目の前で苦しんでいる夫を
何よりも最優先して
サポートしなければなりませんし、
周囲もそれが当然と思っています。
頭ではそうわかっていても
「私だって辛いんだ!」
と時々叫びたくなります。
このような時に
心を落ち着かせて
良いサポートをするためには
どうしたら良いでしょうか。
  
A:
私たちの人生には
絶え間なく課題が押し寄せてきますね。
大切な人生の伴侶である
ご主人の病気と余命宣告。
とてもショックな出来事であると同時に、
人生の大きな課題に
向かい合う時でもあるのかと思います。
  
大切な家族の重い病気や
死と向かい合う時に、
どのように落ち着いて
サポートをしたら良いのか
ということに関して、
多くの人は感情を殺して
ご主人のサポートに徹するように言うでしょう。
  
また、ご自身もおそらく
そのように努力をされていることと思います。
  
もちろん、目の前に死を控え、
物理的にも精神的にも
周囲からのサポートを
必要とする相手に対しては、
自分の感情や気持ちは
一旦横に置いておいて、
ケアに専念する必要がある場面も
多々あることと思います。
  
但し、手足を動かしていても、
心の中では
「自分も患者と一緒なのだ」
と言うことを覚えておいて、
自分自身へのいたわりの気持ちを
大切にしてあげてください。
  
患者の家族は
「第2の患者」と言われます。
自分だって、辛い。それは当然だ。
悲しんでいいし、落ち込んでよいと、
周囲はどうであれ、自分だけは、
素直な自分を受け入れ、
慈しんであげてください。
  
辛い気持ちをシェアできる人が
周囲にいるのなら、
どんどんそうしてください。
  
患者さんにサポーターが必要なように、
サポーターにもサポーターは必要なのです。
それは情緒的なサポートに留まらず、
物理的なサポートや
情報的サポートも一緒です。
問題を一人で抱え込もうとせず、
信頼できる人であれば、
率先して助けを求めてみてください。
  
苦しい気持ちを素直に認めたり、
相手に受け取ってもらったりすることは、
心の負荷を軽減させ、
本来するべきことに
淡々と向かい合うエネルギーを
培ってくれることが多いのです。
  
「しっかりしなきゃ」と
苦しみや悲しみに抵抗をしていると、
結局その苦しみが続いてしまうことも
少なくありません。
  
悲しい時に
涙を流したいだけ流すと、
免疫力が高まることもわかっています。
  
ご自身の中の苦しみを認め、
優しく包み込んでケアしてあげてください。
  
それと同時に、
死生観についても
少し振り返ってみることをおすすめします。
  
ご自身は死に対して
どのような信念をお持ちでしょうか?
  
人間を最も苦しめるものが執着であり、
私たちが最も執着するのは、
モノでも健康でも命でもなく、
「考え方」だと言われています。
  
実際に残りの命が
数ヶ月なのか、数年なのか、
はたまた数十年なのかは
誰にもわかりません。
  
また、いずれ私たちの全てに、
平等に死は訪れます。
その死に対して、
どのような考え方を持っているかは、
私たちの日々の営みの質や、人生の質、
そして大切な人との関わり合いに
大きな影響を与えます。
  
死んだら全ての終わりなのか、
それとも私たちの存在の本質は、
死後もまた違ったかたちで存続し、
愛する者たちと関わり続けるのか。
  
死とは苦しみとともに
闇に葬られることなのか、
それとも安らぎとともに光の中に
導かれることなのか。
  
死とは人々から忘れ去られることなのか、
それとも人々の心に留まることなのか…。
  
実際には死んでみないことには
わからないかもしれませんが、
私たちは物証できないことに関してはなおさら、
信じたいことを信じる理由があり、
その権利もあります。
  
無論、
どんなに健全な死生観を育んでいても、
死の悲しみや寂しさを
完全に取り除くことはできないでしょうし、
そもそもその必要も無いでしょう。
  
喜怒哀楽を体験してこそ、
私たちの人生も
深みを増していくのではないでしょうか。
  
それでも、
健全な死生観を育むことによって、
私たちはよりしなやかに
困難を乗り越える勇気と希望を
持つことができます。
  
ある患者さんが死の床で
このような言葉を残しました。
  
「私の生命の芽は大きくならないのですが、
希望の芽はどんどん大きくなるのです」と。
  
そして
「死後もその芽は成長するのがわかるのです」と。
  
私たちは
どのような状況下においても
希望を持ち、穏やかでいることは
可能であることを教えてくれました。
  
たとえ、目の前に
を意識している時でさえも、
悲しみや寂しさがあったとしても、
それは可能なのです。
  
───────────★
◆執筆者プロフィール◆
川畑のぶこ(かわばたのぶこ)
(サイモントン療法認定トレーナー
 トレーニングディレクター)
家族と沖永良部島の海を
こよなく愛すサイコセラピスト
座右の銘:Breathe & Smile ♪
───────────★
  
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