ブログ Blog

どっちもどっち?!「劣等感」と「優越感」

2017年1月20日  投稿者:Simonton Japan

15977550_1056935171119092_1841901507332257740_n
 
こんにちは。
認定トレーナーの川畑のぶこです。
 
心理臨床現場では、
とても素敵な個性や魅力を持っている
にもかかわらず、劣等感が強くて
苦しんでいる人に多く出会います。
 
見た目も、学歴も、肩書きも
世間一般からすれば
何ら問題ないどころか、平均以上、
時として、いわゆる一流と呼ばれる層に
属しているにもかかわらず、
そのことに本人は全く満足していません。
 
常に、何かが不十分で、劣等感に
苛まれているため、それを克服し、
もっと優れた人間になろうと
日々多大な努力をされているのです。
その努力が過ぎて、ストレスとなり、
心身を消耗させてしまい
医療機関の扉を叩きます。
 
もちろん人間は誰しも、
より良くなることを望み、
そのための努力をして
成長していく存在です。
ゆえに、誰でも劣等感というのは
抱くものなのでしょう。
 
それを克服する努力自体は
悪いことではありませんし、
その努力が報われ成長に
つながることもあるでしょう。
 
苦しみがもたらされるのは、
劣等感を克服しようと努力した結果、
優越感に反転してしまうことです。
 
え?優越感は好ましくないのか?
と疑問に思う人もいるでしょう。
 
優越感は一瞬の安堵感や達成感、
また、高揚感を私たちに与える
かもしれませんが、長くは続かず、
さらなるプレッシャーや
虚しさなどの苦しみをもたらします。
 
劣等感が相手への妬みや僻みをもたらすように、
優越感は相手に対する蔑みをもたらします。
優越感の背後には、
自分もやがてはまた転落して
周囲から蔑まされるのではないか、
という不安が常に伴います。
常に優れていなければ価値がない、
という自分に厳しい姿勢ですね。
 
結果、自分を評価してくれない
他人には恨みを抱きやすくなり、
努力していない人間を見ると
怒りが出てきて、相手に対しても
厳しくなるでしょう。
 
劣等感と優越感は表裏一体。
どちらも心に平和が訪れることはなく、
そこに真の調和はありません。
調和は私たちが健康を取り戻そうと
るとき、最も重要な課題となります。
 
この劣等感や優越感に関係する価値観は、
どうやら私たちが幼い頃に
親や兄弟などの大切な人間関係に於いて、
知らぬ間に身につけてしまっているようです。
 
親は子どもの私たちにとって
無くては生きていけない存在であり、
神のような存在です。
親に大切にされるか否かは、
子どもにとって死活問題なわけです。
 
よって、私たちは
いかにして親に愛され、認められるか、
様々な戦略を繰り広げ、
サバイバルゲームに挑みます。
 
もしも、親が子どもに適切に
愛情を表現できていれば、
そして、子どもがその愛情を
ストレートに感じることができれば、
そんなに無理して努力しなくても、
私は本質的に素のままで、
愛に値する人間であるという
基本信念が育まれ、自己肯定感や
劣等感・優越感の問題はさほど
大きなものとはならないでしょう。
 
ところが、親というのは、
たとえ我が子を愛していたとしても、
その愛を子どもが満足するように
表現するとは限りません。
私たちと同様に、不器用で、
いびつで、弱いところを持つ、
ひとりの人間なわけです。
生活のために必死で忙しく、
思うように子どもとの時間を割くことが
できなかったかもしれません。
また、自分自身にも劣等感があって、
自分に厳しいように我が子にも厳しく
接してしまったかもしれません。
 
余裕を持って健全な愛情表現が
できないことも多いものです。
これは表現ができないのであって、
愛がないということではありません。
ところが、子どもである私たちに、
それを論理的に理解する能力はありません。
 
その結果、
親は私のために時間を取ってくれないし、
私が安らげるような愛情表現をしてこない、
ということは、
私は愛に値しない存在なのではないか、
と疑いを抱くわけです。
 
私たちはみな、
価値ある存在でいたいものです。
 
よって、
「このままでは不十分で、
 愛される人間にならなければいけない」
 
「親に認められる存在になるために、
 相当の努力をしなければいけない」
 
などという基本信念によって、
健気な努力と戦略を
試みることになります。
 
兄弟や従姉妹よりもいい子になって、
愛を獲得しようという
戦略に出る者もいれば、
反対に、
他の人間に手が回らないほど、
手のかかる反逆児になって
愛を独り占めしようという
戦略に出る者もいるでしょう。
 
人間には、承認欲求という、
他人に認められたいという
基本的な心理的ニーズがありますが、
これは人生の初期には
親に対して抱くものであり、
それが後々社会の中で、
自分にとって大切な他者に投影されて
抱かれるようになります。
この承認欲求が歪んだ結果、
無理をしてバランスを崩し始めてしまいます。
 
子が親の愛や承認を必要とするように、
親もまた周囲の愛と承認を必要としています。
親が自分に自信がないと、
自分がOKであるために、
子どもがOKであることを必要とします。
(自分の価値から見て)優秀な子どもを
持つことで、自己承認をしようと
試みることもあるのです。
 
これは親の劣等感が問題なのであり、
真に子どもが親の望むように
優秀か否かは問題ではありません。
ところが、
子どもはそんなことはつゆ知らず、
親のお気に入りになるために
努力をすることになるのです。
このように、劣等感による苦しみは
世代を超えて伝承され、
いつまでたっても満たされないスパイラルに
陥ってしまうことがあるのです。
 
このような心理メカニズムを把握することは、
自分や他者を理解し、より調和的に
生きるために役立つでしょう。
 
親は私の望む形で愛したり認めたり
しなかったかもしれないけれど、
彼らなりに、不器用なやり方で
(時として私の望まないやり方で)
愛していたし認めていた。
健全な愛の表現方法を
身につけてこなかっただけである。
私は本質的に愛に値する存在である。
 
と受け入れることができたのであれば、
私たちは劣等感や優越感に
翻弄されることなく、
自分に優しく生きることが
できるようになるのではないでしょうか。
 
心の平安は外的な条件によって
もたらされるのではなく、
自分の意識次第で
もたらすことができるのですね。
 
★ 大好評につき第2弾開催!
『川畑のぶこ 実践!カウンセリングゼミ』
少人数制・ケース満載
とことんビリーフワーク(認知療法)&瞑想♪
慈悲を育む5ヶ月間のトレーニングコースです
※日曜コースは残席僅か(1席)となりました。
 お早めにお申込みください
詳細 & お申込はこちら>> goo.gl/5bQOpe
 
─────────────────★
◆執筆者プロフィール◆
 川畑のぶこ(かわばたのぶこ)
(サイモントン療法
 認定トレーナー/トレーニングディレクター)
 家族と沖永良部島の海をこよなく愛す
 サイコセラピスト
 座右の銘:Breathe & Smile ♪
★─────────────────
 
当協会メールマガジン(無料)掲載の記事をご紹介させていただきました。
読者の方向けの特典や先行のご案内などもさせていただいております。
これまでに配信いたしましたバックナンバーもご覧いただけます。
よろしければ、下記の協会ホームページよりご登録くださいませ。
http://simontonjapan.com/

特 集

イベント情報

お知らせ