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がんばる!その2

2016年12月13日  投稿者:Simonton Japan

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おはようございます。
認定トレーナーの佐々木弘です。
 
サイモントン療法協会公式メールマガジンが
今回の配信で300号となりました。
 
お読みいただく皆様の存在あってのことと
心から感謝申し上げます。
 
皆様の心に届く内容を配信できるように
スタッフ一同取り組んでまいりますので、
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
 
今回は、私が担当した記事の中で
最も多くの感想をお寄せいただいた
2015年3月の第31号「がんばる!」を
再配信。もちろん改訂版ですよ。
どうぞお読みください。
 
━━━━━━━━━━━━━━━━★
『がんばる!その2』
  佐々木 弘 サイモントン療法認定トレーナー
★━━━━━━━━━━━━━━━━
 
先日の患者さんとの話。
 
「私はみんなに頑張り過ぎだって
 言われるんです。
 だからがんになったんだって。
 でも、私はそんなに頑張っていると
 思ってないんですよねぇ。
 どちらかって言うと呑気っていうか。
 解らないんですよ。
 私は頑張ってるんですかねぇ???」
 
Sさん(女性)は某大手企業の研究職。
公務員の夫と高校生の二人の子供の4人家族。
彼女の1日の生活を聞いてみると、
以下の通り。
 
5:30 起床
すぐさま朝食&お弁当づくり
「お母さ~ん、体育着どこ~。」などの
 突発的な事態を手際よく片づけつつ、
 家族を送り出し、
 時には寝坊した子供たちを
 高校まで送り届けながら自身も出勤。
 
9:00 出社
職場では上級研究員として
プロジェクトを牽引。
後進の指導も面倒見よく関わり、
学会活動などにも積極的に活動する。
 
18:00ごろ 退社
基本的に残業はせず帰宅。週末に
下ごしらえした食材を調理して夕食の準備。
その合間に洗濯や掃除などの家事を遂行。
残業や進学塾を終え
三々五々帰ってくる家族に
温かい夕食を振る舞う。
夕食後は、自身のメールチェックや
翌日の仕事準備。
アイロン掛けなどの家事も
滞ることなく行い、
遅くとも午前1時までには寝るように
心がけている。
 
土日の休みは1週間の食事の買い出しと
下ごしらえ。
普段できない掃除も行い、
子供の部活や進学塾への送り迎え。
時には休日出勤をして、
普段できない仕事をすることも。
 
さて、いかがでしょうか?
私なら三日と持ちません。(-_-;)
 
この生活を何年も続けていながら、
「別に頑張ってないんですけどねぇ~」と。。。
 
・頑張り屋で(頑張り過ぎる)
・我慢強い(我慢し過ぎる)
・頑固者(責任感が強すぎる)
 
がん患者さんに多く見られる性格傾向。
C型性格とも言われます。
そんなSさんが乳がんに罹患したのです。
 
サイモントン療法では、がんや病気を
「愛あるメッセンジャー」と捉えています。
 
がんや病気は、
あなたを苦しめるために、
あなたを痛めつけるために、
あなたを不幸にするために、
どこからともなくやってきた
災い事ではありません。
 
この生活がなんの無理もなく、
まったく我慢もせず、
ぜんぜん頑張り過ぎずに
営まれているのであれば、
何の問題もありません。
 
しかし、体調を崩し、
がんと診断されたのであれば、
考察が必要です。
 
ちょっと立ち止まって自分自身を
感じてみてください。
自分に優しく接していますか?
自分を労わっていますか?
無理や我慢をし過ぎていませんか?
頑張り過ぎていませんか?
 
自分らしい自分、本来の自分に立ち返り、
人生をあなたらしく、
より豊かに生きていくために、
いま必要なことは何かを
考えることを促しています。
 
でも、Sさんはまだ納得いかない様子。
「自分には優しく接していたし、
 労わっていたと思し、
 無理や我慢はしてないし。。。
 だから、頑張り過ぎだって言われても、
 何が頑張り過ぎなのかがわからない」と。
 
質問を変えてみました。
 
「がんと診断される半年から1年くらい前に、
 日常生活の中でちょっとした体調不良や
 からだの変化はありませんでしたか?」
 
するとSさん
「耳鳴りとめまいは日頃からあるんです。
 あと、頭痛も。
 肩こりからきているんでしょうかねぇ。
 つらいなぁと思うことが
 時々ありましたが、
 病院を受診する時間もなかったので
 市販薬を飲んでやり過ごしていました」
 
やはり、からだは気づきを促すための
SOS信号「愛あるメッセージ」を
発していたようです。
 
江戸時代の儒学者である貝原益軒は、
養生訓に次のように書いています。
 
「体気弱く、飲食少なく、
 家に病多くして、短命ならんと思う人、
 かえって長生きする人多し。
 これ、弱気を恐れて、慎むによれり」
 
これは、弱気を恐れてというよりも、
日頃からからだのメッセージに耳を傾け、
自分自身の限界を尊重して受け入れた人は、
心身の調和を取りやすく、結果として
健康的に人生を送ることが出来る
と解釈できます。
 
ここまで来ると、
Sさんの考えにも変化が生まれてきます。
Sさんはしつけの厳しい母親に、
 
「夫の健康と出世、子供の健康と躾。
 しっかり家庭を守ることが
 妻であり母の役目」
 
といわれて育ってきたそうです。
 
Sさんはその言葉通りにしっかりと
家庭を守ってきました。
しかし、どこかに不安があったといいます。
 
「不十分なところはないだろうか?」
「妻として、母として大丈夫だろうか?」
「研究者として大丈夫なんだろうか?」
 
このように深く考えてしまった原因は、
仕事と家庭の両立でした。
母の教えをしっかり守るには
家庭に入る必要がある。
しかし、仕事として研究は続けたい。
研究者として追い求めたいことがある。
自分の仕事として研究を続けるためには
家庭をしっかりと守らなければ
母の言いつけに背くことになる。
私は妻としても、母としても、娘としても
失格者となってしまう。
 
これがSさんの思考に
大きく影響を与えていきます。
 
家庭をないがしろにしてまで
仕事をしてはならない。
 
仕事をし続けるためには
家庭をないがしろにしてはならない。
 
仕事も家庭も自分にとって大切な事だから、
両方とも完璧にしなければならない。
 
「あぁ~、私は頑張ってたんですね~」
 
先ほどまでの困り果てた、
混乱したような表情が一変して、
ほっとしたような、
とっても穏やかな表情に
変わっていきました。
 
その後、Sさんは生活を変化させます。
ちゃんと家族に家事の分担を依頼して、
ちゃんと仕事のやり方を変えて、
ちゃんと仕事と家庭を調和して、
ちゃんと自分自身に向き合いました。
 
現在経過観察中ですが、
家庭も仕事もいいバランスで
調和を保ちながら過ごしています。
 
頑張ることを
否定しているわけではありません。
頑張るって素敵なことだと思っています。
 
ただし、
自分が頑張っていることが分かっていて、
自分自身の限界を尊重して、
頑張ることに健全なエネルギーを注いで、
注いだ分はちゃんとチャージして、
上手に頑張る必要があると思うのです。
 
再生可能エネルギー
循環型社会
 
これからの我々の社会や生活、環境に
必須として提案されているシステムは、
私たちの健康にとっても大切なシステムです。
 
再生可能な頑張り
循環型の頑張り
 
頑張るときには、頑張っていることを
ちゃんとわかりながら頑張る。
そして、頑張った後には
自分自身を優しく労わる。
ちゃんと休息を取り、エネルギーを蓄え、
必要な時にはいつでも頑張ることが
出来る状態を作っておく。
 
頑張れない時には無理せず、
エネルギーを蓄えることを意識して
自分自身を優しく労わる。
がんばれないことを
ダメなことだと思わず
自分がダメ人間だとは思わず、
ちゃんと休息を取り、
エネルギーを蓄え、
必要な時にはいつでも
頑張ることが出来る状態を作っておく。
 
カール・サイモントンは、
自分をもっと優しく労わること。
自分にもっと思いやりと愛情を注ぐこと。
これには強さが必要である。
と言います。
 
本当は断りたいのに嫌々引き受けて、
頑張って、無理して、疲弊するよりも、
断りにくいことを頑張って、
勇気を出して断って、
断ることができた自分を讃える。
とても健全な方法だと思うんです。
 
頑張ったり頑張らなかったり、
その微妙な駆け引きが
がんを癒すとても大事なことだと思います。
 
免疫学者の安保徹先生は、
「頑張ると思うと交感神経が緊張する。
 そうすると、顆粒球が増えて細菌と闘う。
 感染症で風邪を引いて
 肺炎にならないためには、
 頑張ると思い込んでいたほうがいい。
 頑張ると思い込んでいる人のほうが、
 抵抗力が増す。
 
 しかし、
 がんと闘ってくれるのは、リンパ球。
 リンパ球は温泉に入ったり、
 いい気持ちになったり、
 美味しい物を食べて
 幸せな気分になったりしたときに
 刺激される副交感神経によって増えて
 免疫力があがる。
 
 だから、頑張るって
 思い過ぎないほうがいい。
 肩の力を除いて、
 リラックスした時間を多く持つ方が、
 がんを克服するにはいい具合になる」
 
と言います。
 
上手に頑張る
上手に頑張らない
 
この調和、微妙な駆け引きが、
がんを癒すだけではなく、
私たちの人生をより豊かにする
とっても大切なセンスだと思います。
 
さあ、間もなくお正月。
新たな年がはじまりますね。
肩の力を抜いて、リラックスして、
そして、好奇心を持って、
あなたの大切な大切な人生を
生き生きと歩んでいきましょう。
 
─────────────────★
◆執筆者プロフィール◆
 佐々木 弘(ささきひろし)
 サイモントン療法認定トレーナー
 NPOサイモントン療法協会理事長
 のぞみ鍼灸・こころセラピー
 http://www.mishima-h.net/
 ・趣味はダイビング、
  夢は世界中の海を潜ること
 ・毎朝のエネルギー補給は、
  自宅で雄大な富士山を眺めながら、
  しばし呼吸を楽しむこと
★─────────────────
 
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