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身体から見つめる心

2016年10月25日  投稿者:Simonton Japan

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おはようございます。
今日は川畑のぶこ認定トレーナーからのメッセージをご紹介させていただきます。
 
─────────────────★
 
心理系の人は身体がお留守になりがち…
身体系の人は心がお留守になりがち…
 
禅僧、藤田一照氏の言葉です。
 
先日、ソマティック心理学協会の
第3回大会に演者として招聘され
サイモントン療法の講義と、
前述の藤田氏等とともに
パネルディスカッションを行ってきました。
これが実に面白く、学びの多い豊かな時間でした。
 
「ソマティック心理学」というのは
日本語では「身体心理学」と訳され、
ヨーロッパでは「ボディーサイコロジー」
とも呼ばれるそうです。
 
英語だとSomatic Psychologyとなりますが、
ギリシャ語の身体(Soma)と
心・魂(Psyche)との語源を持ちます。
古代ギリシャではこれらの統合体を
人間と呼びます。
 
これまで、医者は身体を、
精神科医や心理療法家は心理・精神を
扱ってきましたが、
人間を扱うときに、
身体だけでも、心理だけでも片手落ち、
それらは本来統合して扱われる
必要性があるということですね。
 
サイモントン博士は
「非二元性」の概念を
繰り返し説いており、
サイモントン療法は
心理から身体へのアプローチをすることで
その橋渡しをしましたが、
ソマティック心理学は
身体面から心理・精神をも含む
心身の健康にアプローチをします。
 
一般的な心理学は、
言語や認知機能に注意が奪われがちで、
身体性を軽視する傾向がありますが、
そこにメスを入れたのがソマティック
心理学ということだと思います。
 
ソマティック心理学における
ソマティックとは、
生き生きとした身体を通じた
体験的な学びを意味するそうで、
具体的なアプローチとしては、
ダンスやボディーワーク、
ボディーセラピーなどを通じて
心を整えていくものです。
 
確かに、私自身、産後疲れの時に
単純に身体の疲れを癒そうと、
かかりつけの病院のナースが提供している
アロマセラピーを受けたら、
どういうわけか涙がポロポロ流れ出て、
どうにも止まらず、
セラピーが終わった後には
体よりも心がすっきりして
びっくりしたのを覚えています。
 
セラピーの間、力の強さ加減以外、
ナースは一言も言葉を発さなかった、
すなわち、
認知機能に訴えるロゴスの介入は
一切なかったにもかかわらず、
完全に心身が癒された感覚がありました。
 
まこと、身体の叡智が心を癒した瞬間ですね。
 
私が所属している聖路加国際病院の
精神腫瘍科部長でリエゾンセンター長の
保坂隆医師も、
うつを治すのにいちばん効果的で、
SSRIなどの抗うつ剤と
同等な効果を示すエビデンスと共に
勧めているのが「運動」です。
 
昨今では、
私たちにも馴染みの深いマインドフルネスも、
呼吸という身体感覚に
注意を向けることによって
心理面に影響を与えるという側面において、
ソマティック心理学的の入門と
言われています。
 
その各分野でのエビデンスは
枚挙に暇がありません。
 
ただし、マインドフルネスに関しては、
表面的な部分のやり方(Doing)ばかり
に注意が注がれており、
マインドフルネス瞑想を「やる」ことが
マインドフルネスの実践だと誤解している
セラピストやプラクティショナーも多く、
本来のあり方(Being)としての
マインドフルネスが
忘れ去られていることにも
ソマティック心理学の関係者たちは
警鐘を鳴らしていました。
 
私も拙いマインドフルネスの
実践者ではありますが、
呼吸瞑想もですが、
身体の一つ一つの動きに注意を向ける、
歩く瞑想や、
マインドフルネス体操・ヨガ
また、食べる瞑想などの実践を通して、
その効果を実感していますし、
マインドフルネスは
日常や人生全般にわたってもたらす
Beingであると実感しています。
 
コンピューターでいうなら、
各瞑想法はアプリケーションソフトであって、
本来マインドフルネスは
OS(オペレーティングシステム)
のようなものではないかと思います。
 
日頃から、いろいろな会で講演したり
パネリストになったりしますが、
今回の大会で印象的だったのは、
ソマティック心理学を実践されている
演者の方たちが、
見るからに健康的で生き生きとした
エネルギーを放っているということでした。
 
これは、心理系や医療系の会では
珍しい空気感で、
私もかなり触発されました。
 
パネルでは、
日本心身医学会前理事長で
日本心療内科学会前理事長の中井吉英医師が、
本国で心身医学を確立し
心療内科の普及に尽力された
池見酉次郎先生が
心療内科は、本来身体を
扱う科であるにもかかわらず、
精神科の軽いバージョンとしてみなされ、
メンタルの問題ばかりを
扱うようになってしまったことを
嘆いていらっしゃったと述べられていました。
心身医学でなく、身心医学とすべきだった
と繰り返されていたそうです。
 
さて、私も改めて、
「重いよー」「だるいよー」
と訴える、身体の声を、
認知の力づくでねじ伏せようとせず、
素直にオープンに心を開いて、
マインドだけでなく、
身体の喜ぶことにも
もっと多くの意識を注ぎ、
身体と心を統合しようと
心がけようと誓うこの頃です。
 
このメルマガの読者の方たちの多くは、
心理や心から入る身体に興味がある方が
多いと思います。
ぜひ、一度、
身体から入る心というものも意識して、
その統合を心がけてみると
面白いかもしれませんし、
お勧めいたします!
 
最後に、下記、ソマティック心理学関係の
オススメ書籍です。
 
◆『ソマティック心理学』久保 隆司(著) 春秋社
◆『動きが心をつくる─身体心理学への招待』春木 豊(著) 講談社現代新書
 
─────────────────★
◆執筆者プロフィール◆
 川畑のぶこ(かわばたのぶこ)
 (サイモントン療法認定トレーナー/トレーニングディレクター)
 家族と沖永良部島の海をこよなく愛すサイコセラピスト
 座右の銘:Breathe & Smile ♪
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