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『健康宣言』に対する思い

2017年10月8日  投稿者:Simonton Japan


皆さまこんにちは。
サイモントン療法認定カウンセラーの 嶋 宏美 (Hiromi Shima) です。
  
例年残暑が厳しいように感じていますが、今年は少し秋の訪れが早いように感じます。
このメルマガを書かせていただくにあたり、半年前の自分のメルマガの原稿を振り返りますと、なかなか暖かくならないと春の頃にこぼしていましたので、今年は少し寒い年になるのでしょうか。
  
さて、私は精神科医でもありますが、当院でも少しずつサイモントン療法を提供させていただいております。
ベーシックプログラムで提供される内容通り、順番にお話しさせていただくのですが、初回にある「健康宣言」のところで、大きな抵抗を感じる方がいらっしゃいます。
  
プログラムに参加された方はご存知と思いますが、この「健康宣言」というのは、
「私は、私が健康になるために、良いと思う事に、取り組むことを決意しました」という文章です。
これを読み上げ、どのような気持ちになるか確かめる、というものになります。
  
私自身、この健康宣言を最初に読み上げた時、すごく抵抗がありました。
まだ決意したくないという思いが強くありました。
というのは、当時の私にとって「健康」とは、自分をストイックに管理することであり、自分の食事をきちんと管理し、適切な運動をし、適切な睡眠時間を確保し、生活を整える必要のあることだと認識していました。とにかく「きちんと」しないと、健康ではいられない、そして私はまだ、自分の生活を「きちんと」することなどできない、そう思い込んでいました。
  
患者さんにサイモントン療法を提供した時に、この「健康宣言」で抵抗を感じる理由はその人それぞれです。
まず、「健康」という定義自体に疑問を感じる方がいます。
当院は精神科ですので、心の病の方が多く来られます。
心の病の方は、体だけ元気でも、心が不健康な状態は、「健康」なのか、ということを悩みます。
周囲に、体が健康だから「健康である」と認識されると、元気で振舞うことを要求されるため、それは非常に辛い、なので体だけ元気になることはとても困る、そのよう「健康」ならいらない、と考えたりします。
  
また、私と同じように、「健康」になることはとにかく大変だ、と認識される方も多いように思います。
そして、「健康」でない自分は、きちんと自分を管理できていない「ダメな人間だ」と思うのです。
  
この時点で、私自身は、その人がこの「健康宣言」を読み上げた時に感じた気持ち、それはそのまま、その人の大切な気持ちとして尊重するようにしています。
健康になることへの恐れ、健康に対する思い、いろんな気持ちをそこで伺うことができます。
そうやって気持ちを整理することで、自分の気持ちを理解すること、自己理解を深めることは、とても大切なことだと思うからです。
  
無理に自分を変えよう、変わろうとするのではなく、まず自分をよく知ること、それが癒しへの第一歩ではないかと考えています。
健康に対するいろんな思いを、まずは整理し気づくことから始めていただけるといいなと思います。
  
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■執筆者プロフィール■
嶋 宏美
サイモントン療法認定カウンセラー
精神科医・臨床心理士
古新町こころの診療所 院長
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