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「センス・オブ・ワンダー」

2017年2月8日  投稿者:Simonton Japan

佐々木弘1.25
 
こんにちは。
認定トレーナーの川畑のぶこです。
 
「ママ、問題が2つあって眠れない」
布団に入って30分経つも、
一向に眠る気配のない5歳の息子に時計を気にしながら
目を瞑るよう促すと返ってきた答えです。
 
「えーっ!?もう?、どんな問題よ?」と、
ため息混じりに尋ねると、
「人間はどうしてうごくの?」
ということと
「地球はどうしてできたの?」
という2つの問題があって眠れないとのこと。
 
「は?…」
 
母親と違い、段取り好きの我が子のことなので、
てっきり明日の幼稚園の持ち物とか、
カリキュラムのことなどを案じているのであって、
まさかそのような思索にふけっているとは
つゆほども思わず、不意をつかれた気分でした。
 
さあ、なんと答えようか…
しかも5歳が納得いく答え方で…
こんどは母親が眠れなくなってしまいました。
 
とりあえず、その晩は
「何でだろうね。不思議だね。
ママも知りたいから、一緒に考えてみようね。
わかったら教えてね。
もしかしたら夢で答えが出てくるかもしれないよ!眠ろう!」
と、かわし、就寝を促しました。
 
さて、その日以降も、
 
「何で地球は丸いの。
何で三角じゃないの。」
「生きものはいつからいるの。」
「生きものはどうしているの。」
「生きものは何で死ぬの」
「死んだらどうなるの」
「宇宙はどれくらい大きいの」
「宇宙の端っこは
どうなっているの」
「無限ってどれくらい大きいの」
とキッチンに立つ母親にまとわりつき、矢継ぎ早に攻めてきます。
 
センス・オブ・ワンダー(Sense of Wonder)
 
神秘や未知なるものに抱く不思議の感覚。
 
自然の中に散りばめられた、
美しいものや奇妙なものたちに
私もよく抱いた畏怖の感覚。
それは屋久島の森の中だったり
沖永良部島の海の中だったり
カリフォルニアの砂漠でふと仰いだ星空だったり。
 
そっか、息子にもそういう感性が芽生え始めているのかぁと、
これまた親が子に抱くセンス・オブ・ワンダーとなるのでして。
 
我が子が投げかける、
そんな「なぜなに」の解決策に、父親は科学事典を買い与えました。
事典を開くと実に多くの情報が美しい写真とともに載っており
子どもよりもむしろ親の方が楽しめそうです。
 
ただし、そこにも子どもが即座に納得いくような答えは見当たりません。
たとえば、生きものの始まりの”How”の部分は、
原子スープ説や熱水噴出説、
また隕石衝突説などが有力なものとして解説されていますが、
いずれも決定的ではありません。
(ちなみに息子は最も信憑性が低いとされる、隕石衝突説を支持しています(笑))
 
そもそもなぜ生命が発生したのかの発生学的な
“Why”の部分の答えは、事典にはありません。
これは科学事典より形而上学に担当を譲らなければいけないのかもしれません。
科学的な答えが導き出せないからといって、
探求することが無意味かといえば
もちろんそうではなく、
その考察自体はとても有意義で豊かな時間です。
 
その質問を投げかけ、
答えを見つけ出そうとするときの、
息子の目の輝かしいこと。
それにひきかえ、母親の目はひたすら泳ぎまくるのですが…
 
センス・オブ・ワンダーは、
私たちの人生に輝きをちりばめてくれ、
私たちが前進するための静かな原動力を与えてくれるのだと思います。
 
「なぜ僕たちはいるの?」
 
たぶん…
それを考えるために
いるんじゃないかなぁ。
 
かわしつつ、目の前の洗い物に勤しみつつ、
 
週末は虫眼鏡片手に、
息子の手を引いて、小さな宇宙でも探しに行ってみるかなぁ、
と巡らすのでした。
 
センス・オブ・ワンダー
みなさんなら、どんなふうに答えますか?
 
書棚から何年も開いていなかった
レイチェル・カーソンの本を引っ張り出してみました。
以下、彼女のメッセージです。
 
『子どもたちの世界は、いつも生き生きとして、
新鮮で、美しく、驚きと感動に満ちあふれています。
残念なことに、私たちの多くは
大人になる前に澄み切った洞察力や、美しいもの、
畏敬すべきものへの直感力をにぶらせ、
あるときはまったく失ってしまいます。
もし私が、
すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力を持っているとしたら、
世界中の子どもに、生涯消えることのない
センス・オブ・ワンダーを授けて欲しいと頼むでしょう。
この感性は、やがて大人になるとやってくる怠慢と幻滅、
私たちが自然という力の源泉から遠ざかること、
つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、
かわらぬ解毒剤になるのです。』
 
《レイチェル・カーソン著
センス・オブ・ワンダー
新潮社》
 
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◆執筆者プロフィール◆

川畑のぶこ(かわばたのぶこ)
(サイモントン療法
認定トレーナー/トレーニングディレクター)

家族と沖永良部島の海をこよなく愛す
サイコセラピスト

座右の銘:Breathe & Smile ♪
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